庭に植える木の選び方

お庭に木を植えてみたい…でもどんな木を植えればいいかわからない。 そんな事はありませんか? 木々は造園には欠かせない要素の一つです。選び方を間違うと他の植物の生育に影響したり、大きく育ちすぎて思わぬアクシデントを招くことも。 このブログではそんなお庭に合わせた木々の選び方を紹介します。

シンボルツリーとは

シンボルツリーとは、言葉通りそのお庭や庭園のシンボル となる庭木のことを言います。 お庭という空間のなかでフォーカルポイントになる場所や、中心、人の集まる場所に植えつけます。 何かの記念に植えてもいいし、記念樹である必要もありません。 シンボルツリーにルールはありません。

シンボルツリーが持つ役割や目的

先述の昔の意味合いとは少々異なり、近年の「シンボリツリー」はその名の通りお住まいのシンボルでありながら、建物(お住まい)を引き立てる大切な役目を担っています。

「お住まいを引き立てる庭木」という事は同時に建物との調和も求められますので、シンボルツリー選びはお住まいの方向性や趣向、テーマも重要な要素となります。

シンボルツリーの樹種については常緑樹と落葉樹の選択を踏まえれば自由度も高く、最終的には生育面・維持管理面の観点から、その庭木が植栽場所に適しているかどうかが判断材料になります。

もちろん樹形や花、葉の雰囲気からシンボルツリーを選ぶ事は楽しいのですが、その木が上記の点で適しているかどうか、下の解説をご参考の上で少し考えてみるのも良いかと思います。

尚、植栽時は小さなシンボルツリーでも、木の種類によってはすぐに大きくなりますので、生育力を踏まえた植木選び、生長を見越した植栽計画を行いましょう。

これはシンボルツリーに限らず、庭木を選ぶ上での基本となります。

常緑樹のシンボルツリー

常緑樹をシンボルツリーにする際の特徴とメリットを紹介します。

特徴

常緑樹は文字通り四季を通じて緑の葉を絶やさない植物のことをいいます。

メリット

一年を通して緑の葉を絶やさない常緑樹なので、通りからの気になる目線を遮ってくれるというメリットがあります。さらに冬でもお庭が寂しくなることがありません。

デメリット

常緑樹の足元は日当たりが悪くなるというデメリットもあります。日光を必要とする草花を育てるなら、常緑樹の足元に植えるのは不向きです。

落葉樹のシンボルツリー

落葉樹をシンボルツリーにする際の特徴とメリットを紹介します。

特徴

落葉樹の多くは春から秋まで葉を茂らせ、冬は葉を落として休眠します。

メリット

落葉樹のよいところは、陽射しが強い夏には葉を茂らせて庭に日陰を作り、冬には葉を落として庭に陽射しを入れてくれます。また、木によっては美しい紅葉が楽しめるので季節感を演出することができます。

デメリット

落葉樹は冬の間は葉を落としてしまうので、目隠しになりません。秋の落ち葉掃除が大変というデメリットもあります。

低木のシンボルツリー

シンボルツリーには主に高木が選ばれます。お庭の規模や雰囲気によっては低木を植えることもあります。フォーカルポイントとして、また記念樹として、あまり大きくならない低木を選択するのもよいでしょう。

特徴

低木とは、3mあるいは2m以上には大きくならない樹木のことをいいます。低木にも常緑樹と落葉樹があります。

メリット

低木はそれほど大きくならないので、管理が楽というメリットがあります。

デメリット

お庭やお家のシンボリックな庭木としては、少々インパクトに欠けるかもしれません。

鉢植えのシンボルツリー

シンボルツリーとする庭木を鉢植えで管理することもできます。バルコニーやテラススペースにシンボルツリーを配置するなら鉢植えがよいでしょう。

特徴

鉢植えで育てられる庭木ならなんでもシンボルツリーにできます。

メリット

鉢植えのシンボルツリーは、レイアウト変更が用意だというメリットがあります。また、引っ越すことになっても移動が簡単です。

デメリット

樹種によっては鉢植えで育てることができないものもあります。また生長するに従って植え替えの必要も出てきます。

いざ庭木を植えたいと思うと、たくさんの種類があって悩んでしまいますよね。また、せっかく植えるなら、庭や家の雰囲気に合ったものを選びたいものです。

ただ、樹は生きており、それぞれが好む環境があるので、選ぶときはお住まいの環境を知ることも庭木を選ぶ上で大切なポイントです。

場所とイメージに合った庭木の常緑樹を育てられると、毎日のお世話も楽しくなりそうですね。

もちろん当社でも木の選定などご協力させてもらいます。こちらからお問合せください。