最適な鉢のサイズ

こんにちは、タウンガーデンです。本日は、プロからのアドバイスその② 観葉植物の植え替えに大切な鉢についてです。

観葉植物は約2〜3年でどんどん成長し、植木鉢の中は成長した根でぎゅうぎゅう詰めの状態になります。そういう場合は、ひとまわり以上大きなサイズの鉢に植え替えて、根の成長を促す必要があります。ただ、鉢は大きければ大きい方がより良いということではありませんので注意が必要です。大きすぎる鉢だと、土の量だけが多くなり観葉植物の根にうまく栄養が行き届かないことがあります。観葉植物を枯らせてしまわないためにも、鉢のサイズは最適なものを使いながら、植え替えごとに少しずつ大きくしていってください。

植え替えするタイミングはいつがいいか

一般的な観葉植物の植え替えのタイミングは2年に一度くらいと言われていますが、それぞれの観葉植物の原産国の環境と現在の環境によって違ったり、毎年植え替えが必要な種類の観葉植物もあるようです。育てている植物の栽培環境に合った植え替えのタイミングを調べておく必要があります。

鉢の底から根が出ている時

植物を育てていてふと鉢の底を見ると、穴から根が出てきているのを発見することがあります。根は鉢の中で生えるスペースがなくなると、どんどん鉢の中に広がり、最後は鉢底の穴からも出てくるようになります。これは植物の「根詰まり」の兆候であり、鉢の中で根が生長しすぎて、水や養分を吸収できなくなっている状態です。これを見つけたら早めに、ひとまわり大きな鉢に植え替えてください。

水のしみこみが遅くなった時

買ってきた初めの頃は水やりをするとスーッと染み込んでいったのに、最近は水やりをしてもなかなか吸い込まれて行かず、溜まったりで時間がかかるという場合も植え替えが必要な時です。この状態は観葉植物が植え込まれている土自体が古くなり、固まっていて水が吸い込まれない状態かもしれません。あるいは鉢の中に根が張りすぎて、水の通るスペースが少なくなっていることも多々あります。植物が枯れる原因にもなるので、こういう兆候が見られたら、植え替えをしてふかふかの新しい土に変えてください。

葉っぱの色が悪くなった時

濃いグリーンの観葉植物のはずなのに、出て来る葉っぱの色が黄色味がかっていたり、水やりをしてもすぐにしおれてしまう、根元の葉が枯れてくるなどは、土の養分が足りないのかもしれません。栄養が足りないと観葉植物の葉の色ツヤが悪くなり、黄色い葉っぱが生えてくることがあります。ただ、観葉植物が日光に当たりすぎて葉焼けを起こしていることもあるので、葉の色が変わったときは置き場所の環境も含めて、根の状態をチェックしてみることが大切です。

バランスが悪く、倒れやすい時

鉢の中で根が生長した根詰まりの状態に気づかないでいると、観葉植物と鉢のバランスが悪くなってよく倒れるようになります。庭などに鉢を出している場合は、鉢穴から出てきた根っこが土まで侵食し、斜めになって定着していたりすることもあるでしょう。2.3年何もしておらず、観葉植物がこういう状態になっているなら植え替えが必要です。この場合は一回り大きな鉢を用意して、絡み合った根っこを傷つけないようにほぐしていく作業が必要になります。

次回はなぜ観葉植物の植え替えは必要なのかについてお話いたします。お楽しみに。

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